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危機対応

シスコには、人道的課題への取り組みにおいて民間部門をリードしてきた実績があります。

当初、Tactical Operations(TacOps)として 2003 年に発足したシスコの Cisco Crisis Response(CCR)プログラムは、現場での接続、コラボレーション、セキュリティソリューションを提供することにより、十分なサービスを受けていない世界中のコミュニティをつないで支援するものです。CCR は、政府、災害救援・人道支援組織、危機の影響を受けている人々(ホームレス、大量の避難民、食料と水が不足している人、自然災害に遭った人など)と共に取り組んでいます。

CCR はまた、助成金の提供と製品の寄贈も行っています。たとえば、2020 年のコロナ禍の影響を最も大きく受けた人々(救急対応者、難民、ホームレス、ホームレスになるリスクがある人、食料不足に直面していた人など)を支援していた非営利団体に 5,000 万米ドル以上の助成金を提供しました。また、シスコは Mercy CorpsDestination: Home などの組織とも緊密に連携し、数年におよぶ数百万ドル規模のパートナーシップを結んでいます。

CCR チームは集約された資産とリソースを活用して、緊急対応や人道的対応に取り組むパートナーにより大きな価値を提供しています。災害への準備と災害対応だけでなく、レジリエンスの構築や長期的な復旧にもチームの活動の場は広がっています。CCR では能力開発と戦略的パートナーシップの強化を進めており、今後はより多くの危機に対応し、最大限の貢献ができるようになると期待しています。

CCR は以下を通じて支援を提供しています。

  • インシデント対応:緊急ネットワークや通信機器を設置する要員の派遣、災害助成金、従業員マッチングギフト キャンペーン
  • 能力開発:シスコのお客様と非営利パートナー向けのソリューション コンサルティング、社会貢献への投資(助成金と製品)、研修、600 人のシスコ従業員がボランティアで提供する専門知識
  • テクノロジーソリューション:緊急対応のためのシスコの統合ソリューションスイートの提供
  • 戦略的パートナーシップ:特定の NGO、政府機関、緊急対応機関との協力および共同展開

危機対応ポートフォリオでは、人道危機(ホームレス、避難民、食料不足、水不足など)や自然災害に対応する組織に助成金を提供し、製品を寄贈しています。シスコは、こうした危機に最前線で取り組んでいる主要な非営利団体と長期的なパートナーシップを結んでいます。たとえば、ある複数年の取り組みでは、人道支援と気候変動への適応のためにテクノロジーを利用できるように支援しています。これとは別の 6 年間の取り組みは、カリフォルニア州サンタクララ郡のホームレスの人々が減り、また人々がホームレスにならないよう支援するための革新的な戦略を開発し、資金提供を行うものです。2022 年、CCR は NetHope と 1,500 万米ドルのパートナーシップを立ち上げました。このパートナーシップの焦点は、緊急時への備えと危機の影響を受けている人々への支援としての接続性を進化させること、人道支援分野においてサイバーセキュリティとデジタル保護の機能を構築すること、そして、NetHope 加盟 NGO が活動している 190 ヵ国以上で気候変動の影響を受けている脆弱なコミュニティに対して革新的なデジタルソリューションを提供することです。

また CCR には、テクニカルエンジニア、運用およびロジスティクス コーディネータ、ソリューションアーキテクトからなるチームがあり、ミッションクリティカルな人道支援活動を支えるネットワークの構築と維持にあたっています。このグループを支援するために、CCR コミュニティでは 600 人の従業員がボランティア活動をしています。シスコは 2005 年以来、初期の TacOps や現在の CCR を通じて 36 ヵ国で 80 件を超えるインシデントに対応しました。